マコンデ美術館

マコンデ美術館

企画展



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開催中の企画展

蛇展

~タンザニア美術に潜む"ヘビ"~

2025年3月15日(土)~6月15日(日)

 広大なアフリカの大地には、多種多様な野生動物が生息しています。その中でも、足を持たない長い体のヘビは、古くから人々の畏敬の念を集めてきました。ヘビは、古い皮膚を脱ぎ捨て新しい皮膚へと生まれ変わることから、生命力の象徴として世界各地で崇められてきました。アフリカにおいても、ヘビは神聖な存在として、人々の生活や信仰に深く根付いています。
 「蛇展」では、東アフリカ・タンザニアを代表する2つの芸術、マコンデ彫刻とティンガティンガ絵画に焦点を当て、ヘビがどのように表現されてきたのかを紹介します。
 アフリカ黒檀を用いて作られるマコンデ彫刻では、ヘビはしばしばシェタニ(悪魔を語源とするマコンデ族の創造上の生物)の使い魔として登場します。これらの作品は、ヘビが持つ神秘性や生命力を象徴的に表現しています。
 また、鮮やかな色彩で野生動物や生活を描いたティンガティンガ絵画では、ヘビを操る呪術師(シャーマン)の姿が描かれることがあります。これらの作品は、ヘビが持つ呪術的な力や、人々の生活と密接に関わってきた歴史を物語っています。
 マコンデ彫刻とティンガティンガ絵画を通して、ヘビが持つ多様な意味合いや、タンザニアの人々の信仰と芸術の関係性を感じてみてください。

作者不詳

作者不詳

ジョージ・リランガ作

M.W.チャリンダ作

メウラ作


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開催予定の企画展

仮面と神像

-アフリカ信仰の造形美-

2025年7月19日(土)~10月19日(日)

アフリカ大陸は、多様な民族文化が息づく場所であり、それぞれの文化に根ざした信仰が、独特の仮面と神像を生み出してきました。本展では、アフリカの信仰と美が融合した仮面と神像を紹介し、その魅力に迫ります。
アフリカの仮面は、単なる装飾品ではなく、儀礼や祭祀において神々や祖霊と交信する重要な役割を担ってきました。精霊や動物を模した仮面は、着用することでその力が宿ると信じられ、人々の願いや祈りを体現する媒体として用いられてきました。
一方、神像は、神々や祖先の姿を象ったもので、信仰の対象として崇拝されてきました。精緻な彫刻が施された神像は、その力強い存在感で人々に畏敬の念を抱かせ、精神的な支えとなってきました。その中には、強烈な呪力を宿すとされる「呪物」として扱われてきたものも存在します。
アフリカの多様な信仰心と独特の発想から創造された仮面と神像は、儀式や祭礼の場の役割だけでなく、美術的な要素も兼ね備え、造形美を追求した作品としても評価されています。
アフリカの様々な民族が用いる多様な仮面や神像に込められた意味や物語を紐解きながら、アフリカの人々の精神世界と、そこから生まれた造形美の奥深さを体感してください。

コンゴ民主共和国
クバ族

アンゴラ
チョクウェ族

コンゴ民主共和国
ソンゲ族

ナイジェリア
ヨルバ族

コンゴ民主共和国
ルバ族