マコンデ美術館

マコンデ美術館

企画展



企画展写真

開催中の企画展

マコンデ彫刻
チャヌオ&ダスタニ

2025年11月15日(土)~2026年2月15日(日)

東アフリカの豊かな大地に育まれた精緻で力強い造形美は、タンザニアとモザンビークに暮らすマコンデ民族の伝統彫刻に受け継がれています。彼らの彫刻は、人間や精霊の姿を生き生きと造形してきました。 本展では、現代マコンデ彫刻を代表する二人の巨匠、チャヌオ・マンドゥ(1930s-1994)とダスタニ・シモニ(1935-2005)の作品を紹介します。
チャヌオは、緻密で洗練された彫りにより、シェタニ像(サタンに語源を持つ、マコンデに伝わる想像上の霊的存在)や半抽象的な人物像を創造しました。驚くべき独創性と流れるような曲線美は、彼の卓越した感性と素材を巧みに操る技術により生み出されました。
一方、ダスタニは、ジャコメッティの影響を強く受けるとともに伝統的なマコンデのスタイルと融合して、流れるような独創的なフォルムと、大胆に半抽象化したシェタニ像で独自のスタイルを確立しました。彼はマコンデ彫刻の革新者として国際的に高い評価を得ています。
独創的な個性を持つ二人のアーティストの卓越した技術によって生み出された彫刻作品は、生命のエネルギーに満ち溢れています。この貴重な機会に、ダスタニとチャヌオという二つの才能が織りなす芸術の世界を、どうぞご堪能ください。

チャヌオ・マンドゥ/Chanuo Mandu

チャヌオ・マンドゥ/Chanuo Mandu

チャヌオ・マンドゥ/Chanuo Mandu

ダスタニ・シモニ/Dastani Simoni

ダスタニ・シモニ/Dastani Simoni

ダスタニ・シモニ/Dastani Simoni


企画展写真

開催予定の企画展

ティンガティンガ
サバンナの動物たち

2026年3月14日(土)~6月14日(日)

ティンガティンガ絵画は、1960年代後半にタンザニアの首都ダルエスサラームでエドワルド・サイディ・ティンガティンガによって始められた絵画スタイルです。鮮やかな色彩、平面的で装飾的な構成、そして動物や自然、人々の暮らしをユーモラスに描く表現で知られ、今ではタンザニアを代表するアートとして世界中に広く知られています。
本展では、ティンガティンガ画家たちが描く力強く、そしてどこかユーモラスな動物たちにスポットを当てます。広大なサバンナを悠々と歩くゾウ、長い首を伸ばすキリン、草原を駆けるシマウマなど、アフリカの豊かな自然の中で生きる動物たちが、カラフルな色彩で生き生きと描かれています。
大胆な構図と鮮やかな色彩は、まるで彼らの声や息遣い、サバンナの熱気まで伝わってくるようです。同じモチーフでも画家によって個性豊かな表現が生まれるのも、ティンガティンガの魅力の一つ。動物たちの表情やポーズ、背景に描かれた花や植物にも、ぜひご注目ください。
本展を通して、ティンガティンガ絵画の魅力と、アフリカの大地に息づく動物たちの姿に触れてみてください。