マコンデ美術館

マコンデ美術館

企画展


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開催中の企画展

ジョージ・リランガ

~愉快な精霊たちの世界~

2023年8月2日(水)~12月10日(日)

 マコンデ彫刻家のジョージ・リランガ(1934-2005)は、1972年ダルエスサラームに設立されたNyumba ya Sanaa(ニュンバ ヤ サナ スワヒリ語で「芸術の家」)で活動を始めると、マコンデ彫刻から絵画(エナメルペイント、ドローイング、ゴートスキン)、版画(エッチング、木版画)、ローケツ染め(バチック)など平面美術を主体とするようになっていき、晩年には彫刻にエナメルペイントで彩色した作品も生み出しました。
 そんなリランガの作品には「精霊=シェタニ」(マコンデ族における想像上の生物)が表現されています。 リランガが生み出す「精霊=シェタニ」は、半抽象的にデフォルメされ、カラフルであり、とてもコミカルで他にはない独自の創造性が評価されました。
 今回は、彫刻や絵画など様々な作品を展示しますので、リランガの多彩な才能を感じていただけます。

エナメルペイント画
60cm x 32cm

ゴートスキン
25cm x 25cm

ペイント彫刻
H=64cm

マコンデ彫刻
H=48.5cm


企画展写真

開催予定の企画展

アブストラクトなマコンデ

2024年1月24日(水)~5月24日(月)

 マコンデ彫刻は、1950年代以降、作家たちの自由な発想で様々な作品が創造され、現代美術へと発展しました。そんなマコンデ彫刻のスタイルの一つに抽象彫刻があります。写実的な作品が中心であったマコンデ彫刻に、新しいスタイルを取り入れたのがサマーキ・リカンコーアでした。サマーキは1950年代に抽象彫刻やシェタニを創造し、マコンデ彫刻の発展に貢献しました。その後、メビウスの輪が複雑に入り組んだような作品のムワンジェマや、球体を取り入れた作品のクレメンティ・マティなどの抽象作家が誕生しました。
 磨き抜かれたアフリカ黒檀の輝きとその洗練された抽象的なスタイルは、他のマコンデ彫刻にはない独特な魅力があります。
 今回は、抽象的なマコンデ彫刻の代表作家の作品を中心に展示しますので、自由な想像力と感性が交錯する世界を感じていただけます。

鼻の長いアブストラクトな妖精
H=48cm
作者不詳

抽象的なヘッド
H-30cm
サマーキ・リカンコーア

考える妖精
H=39cm
クレメンティ・マティ

薬草を持った顔
H=64cm
ムワンジェマ

華が開くように踊る妖精たち
H=72cm
アタナシ・ナセジャ