マピコといわれる仮面や神像などは、現代のマコンデ彫刻が彫られる背景になった作品です。マコンデ族の中には呪術師がおり、仮面、神像、胴甲、楽器、薬草などを使いダンスをして豊作や子宝に恵まれるお祈り、病気をなおす悪魔祓いなどの儀式が行われていました。これらに使う彫刻を彫る彫り師がどこの村にも一人や二人はいました。
リッププラグとはマコンデ族の女性が上唇に穴をあけて、そこに差し込むアクセサリーのことである。昔は、男女ともに見られたが現在では年配の女性にしか見られなくなっている。
刺青は世界各国にみられ珍しいものではないが、アフリカではデザインによって部族を象徴するものでもある。マコンデ族も、針で皮膚の下に染料を差し、文様を彫りつける。胴に示されたデザインにはマコンデ族独特の意味があるとされている。
大自然のアフリカ大陸で暮らす人々には、さまざまな暮らしがあります。農耕生活を送り、先祖や精霊・神話を信じてきた民族や、牧畜を営む生活や狩りをして暮らしてきた文化があります。
楽器・仮面・農具・槍・弓矢・衣類などの資料を通して遠いアフリカで生きる人々の生活と文化を、より身近に感じていただくために民俗資料を展示しています。